卒業生A：振り返ると、高校での時間は瞬く間に過ぎていきました。先輩方が学年の壁を越えて繋がりを作って下さり、プチイベントや体験型学習でも先輩・後輩ではなく、友達のように接してくれたことがとても嬉しかったのを覚えています。周りの力を借りながらですが、前に進むことができました。二年生から勉強を始めた英検に合格することもできました。小さい時から習い事は続かず、全日制高校もすぐに退学し、すべてが中途半端だった私にとって一つのことを成し遂げた達成感は大きく、更に前進するきっかけとなりました。この三年間は、自分のやりたいと思っていた行事を実現できたり、勉強にも積極的に取り組んだりすることができました。また、先輩や先生方と過ごした時間は、私の高校生活でかけがえのない思い出となりました。卒業後は、「たくさんの人に頼ってもらえるような存在になりたい」という目標とともに大学へ進学します。困難なこともあると思いますが、感謝と思いやりの心を忘れずに頑張っていきたいです。

卒業生B：私はこの神村学園高等部大阪梅田学習センターに入学した三年前、大きな期待と不安を抱えながら学校に通い始めました。しかし、毎月あるプチイベントや校外学習などの行事を通して、たくさんの友達を作ることができ、不安はすぐになくなりました。私がこの三年間で成長できたことは、人前に立って話すことです。最初のプレゼン発表会では、みんなの前で発表することに慣れておらず、緊張してうまく話せませんでした。ですが、年に数回プレゼン発表をしたり、中学生やその保護者に対して学校説明会で活動報告をしたり、文化祭では司会をしたりと、何度も人前に立つ機会を積極的に作るうちに、卒業式で答辞を述べるまでに成長できました。この三年間で様々なことを学び、人として何歩も前に進めたと感じています。

卒業生C：私は一年生の秋にこの神村学園に転入しました。私がこの時、手にしたものは「考える時間」でした。中学校の時や前の高校に通っていた時よりも自由な時間がとても増えました。私はその時間を使って、自分の好きなものと向き合うことにしました。本当はずっと自分の心のどこかで「好きなもの」も「将来やりたいこと」もあったのかもしれません。でも答えを出してしまったら、もう後戻りができなくなる気がして、なかなか向き合う勇気が出ませんでした。そこで、気になっていることや興味のあることに一つ一つ挑戦し、その気持ちを更に掘り下げていきました。そして、たくさんのことを経験し、たくさんの人に支えられながら悩んだ結果、私は一つの夢を見つけ、次の進路先も決まりました。夢を追う怖さも、夢を叶える難しさも少し知ってしまった今は、なかなか将来のことを考えるのが難しいけれど、そんな不安も吹き飛ばすぐらい、いい意味で幼い頃に戻る気持ちで、掴みかけている夢に向かって努力していきたい。そう思わせてくれたのがこの場所でした。私は、夢は「人の役に立つため」や「誰かのため」ではなく、「なぜこれをやりたいのか」と、自分目線で具体的に考えることが大切だと思っています。なので今後は、自分の本当にやりたいことに向かって具体的な努力をし続けられる人間になりたいです。そしていつか「どうしてこの仕事に就いたの？」と聞かれた時に、自信を持って答えられる大人になるため、これからも努力していきます。

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